日本には競馬、ボートレース(競艇)、競輪、オートレース、そしてパチンコ、スロットとギャンブルと多種多様なギャンブルがあり、まさにギャンブル天国なわけですが、私は日本でギャンブルに興じることはありません。そんな私が海外ではカジノに行くことで物凄い高揚感を覚えたのです。そんな私のギャンブル初体験記から見る海外のギャンブル、すなはちカジノ事情についてお伝えしていこうと思います。
海外で踏み込んだ大人の社交場の実態報告
これから紹介させて頂くのは、わたしの ”カジノ初体験” 。それは忘れもしない、友達と一緒に行った香港、マカオ旅行。カジノ未経験の私たちは香港からマカオまでフェリーで簡単にアクセスできる事を知り、一緒に大人の階段を登る事を約束をしたのでした。
香港ではペニンシュラでアフタヌーンティー、お買い物、占い、そして、100万ドルの夜景を数日の滞在にギュッと詰め込み堪能、スッカリご機嫌な私たちはいざマカオへ!!カジノって言えば何となく夜のイメージだったのでまずは観光。結構、日帰りの人が多いのだけど、私たちは一泊する事にしていたのでユックリ。聖ポール天主堂跡、マカオ名物のエッグタルト、その周辺を散策。それだけでも十分楽しかったのだけど、ハイライトはこ・れ・か・ら!だってマカオに来た理由は私たちのカジノデビューなのだから!!ある程度観光し終えたわたしたちはホテルに戻り、休憩してからドレスアップ!そう、この日の為に張りきって新しい服とか新調しちゃってたワケよ。皆、カジノ初体験なものだから、準備中からテンションMAX!「準備出来た?」「ちょっと待って〜!」なんて言いながら、キャッキャしちゃってるワケ。準備が整い、ドキドキしながらホテルに併設されているカジノへGO。入口にはスーツを着たゴツメのお兄さん。胸の高鳴りを一生懸命抑え、冷静を装い、簡単な手続きを済ませた私たち。そして、扉が開かれいざ潜入!!
…ん?ちょっと、ちょっと、ちょっとー!!!ほぼ皆、普段着じゃ無い!?私達、驚くほど浮いてるじゃない!!!パチンコ行った事ないけど、パチンコに潜入したのかと思ったわ!!内装はちょっと凝ってるんだけど、私達の想像とかけ離れていたものだから、友達は「ここ、カジノですか?」なんて入口のお兄さんにチェックしに行く始末。一応ドレスアップしてカジノに来たんだし、ちょっとポーズを決めて、記念にハイポーズ!…なんてしたかったんだけど写真はNG。今時女子は要注意よ!何の為にドレスアップして来たのよ…なぁーんて一瞬、頭を過ったけれど、仕方ない。ダメなものはダメだもの!!
聞き分けの良い私たちはとりあえずカジノで遊んでみる事に。(カジノで遊べるゲームについてはまた別記事でご紹介させて頂くわね。)私たちがトライしたのは “大小” 3つのサイコロの出目の合計数が大(11~17)か、小(4~10)をあてるゲーム。シンプルなルールだから初心者でも十分楽しめるゲームよ!心理戦とかでは無かったけれど、どっちを選ぶかだけでドキドキ!!当たったらすっごく嬉しかったし、面白かったわ。ポーカーもやってみたかったんだけど、当時の私たちはルールがサッパリわからず断念。そもそも、カジノで思いっきり遊びたいっていうよりも、その場の雰囲気を感じ、思い出に写真を撮りたい!という不純な動機でカジノに来た私たち。やっぱり、折角ドレスアップしたんだから写真を撮りたい!って話になり、許可を得てカジノの入口の前で記念撮影。それでも物足りない私たちは素敵そうなバーを探し、リサーチ不足だった事への反省会…なんてせずに仲良く写真を撮り合ったのでした。
これがわたしのカジノ初体験。想像とは違うかったけど…正直、すっごく楽しかったわ。
未知の世界。カジノのルーツを辿ってみる
まぁ、でも、あまりにもリサーチ不足だった事を反省。早速カジノとはなんぞやをリサーチ!カジノの語源はイタリア語のCasa(家)に縮小辞の-inoをつけたもの。ちっちゃな家って意味。もともとは王侯貴族が所有していた社交用、娯楽用の別荘を指していたそう。庶民からしたら小さくねーよ!って思った事でしょうね!その別荘で催された社交パーティの余興としてゲームを楽しんだことがカジノの由来であり、語源。さて、ここでイタリア語豆知識。Casaそのものが女性名詞なので、実際にイタリア語で “小さな家” という時はCasinaになるの。基本的にOで終わるのが男性名詞で、Aで終わるのが女性名詞。日本でもお馴染みのイタリア人名、Marioは男性、Mariaは女性って言ったらわかりやすいかしら?Casina(小さな家)を男性名詞のCasinoにする事で賭場って意味になるなんて、何だかメッセージ性を感じてならないわ。実際、Casinoには混乱って意味もあって、男達が賭け事して騒いでいる図が頭に浮かぶわね。
カジノの語源はイタリア語。そぅ、御察しの通り、イタリアには世界最古と言われるカジノ・ディ・ヴェネツィアがあるの。1481年に住居として作られ、1638年からカジノとして運営。現在では市が所有する市営のカジノとなっているわ。観光地になっている為、入場料は美術館の入場料程度。レートもかなり低めに設定されているからオススメと言えばオススメ。内装も素敵なんだけど、ラグジュアリーな雰囲気を求めるならちょっと違うかも。ちなみにイギリスには継続営業中のカジノとして世界最古のクロックフォードが有名。こちらは富裕層、エリート層向けの気品高いカジノ。他にもそう簡単には入れないけれど、ロイヤルファミリーや著名人が出入りする高級会員制カジノ、クレルモンカジノクラブもあるわ。
さて、カジノのルーツはヨーロッパって事と、上流階級向けの娯楽だったという事がわかりましたね。カジノは時の流れとともに大衆に普及していくのだけれど、最初は日本と同じく庶民に対して様々な規制を作り違反者を弾圧していたの。でもね、ここからが大きな違い。ヨーロッパではカジノを公認し、規制しながら税金を取り立て、国家の収益にするという発想に持っていったの。それがヨーロッパのカジノ文化を発展させていったのね。
男も色々、女も色々、カジノだって色々
さて、カジノの歴史に触れてみていかがだったでしょうか?ちょっとカジノのイメージが変わった人も居るんじゃない?だって、カジノって聞いて私たちがパッと思い浮かぶのは煌びやかなネオンの大きなランドカジノだもの。
実際、大きな収益を上げているのはドレスコードが緩く、エンターテイメント性の強いラスベガスやマカオのカジノなの。それに対してヨーロッパのカジノは現在でも富裕層の社交場の雰囲気が維持され、敷居の高いイメージ。そのお固いイメージのせいか数字で見てみるとヨーロッパのカジノ売り上げは縮小傾向。ユーロ地域全体でも年間約7500億円程度。カジノ売り上げ世界一のマカオは約4兆1135億円。その差は歴然よね。その代わりと言ってはなんだけど、ヨーロッパではゲーミング市場の売り上げが伸びてきているの。
このままじゃいけない!とヨーロッパのカジノ業界も思ったんでしょうね。ヨーロッパのカジノ事情もだいぶ変わってきているみたいよ。例えば会員制が基本のイギリス、1968年にできた賭博法でカジノへの入店は会員登録後48時間は遊べないというルールだったんだけど、2005年に大幅緩和されて24時間ルールに。会員制じゃ無いカジノも誕生し、こちらに関しては制限が無く、すぐに入れる事になったの。
実は、マカオのカジノデビュー以降、フランスのお洒落なカジノに連れて行ってもらう機会があったんだけど、マカオで見たパチンコ感は無かったわ。周りの雰囲気もだいぶ違って、ちょっとしたパーティーに参加している感じ。大衆居酒屋も高級レストランも違った良さがあるように、どっちが良い、悪いって話では無いの。高級住宅街の中にある高級会員制カジノもあれば、ホテルに併設されてるカジノもあり、テーマパークのように大きなカジノもある。ドレスコードに関しても規定が厳しめだったり、緩めだったり、本当に様々。
なんだかんだ言っても娯楽である事には変わらないのよね。