〜CMの勢いに負けず、実際かなり面白い〜
「姫たちだってLet’s BOAT RACE!」シリーズのCMで、多くの人たちが気になっていること間違いなしのボートレース。現在大活躍中の田中圭さん、渡辺直美さん、ロバートさんという豪華メンバーの起用で、ストーリー性のあるとても華やかなCMですよね。(私も田中圭さんの大ファンなので、このCMをきっかけにボートレースに興味を持ちました!)しかし、コミカルに描かれているこのCM。ボートレースをもっとよくよく知っていくと、非常に奥が深いです。
・”脱サラしたボートレーサー”設定の田中選手。
・田中選手を応援する幸運の人魚たち。
・田中選手やボートレースの魅力に夢中になって行く記者のみなさん。
あなたはどのキャラクターに親近感を覚えましたか?ちなみに私はもちろん大好きな田中選手!ですが「応援するのも面白そうだけど・・・ちょっと待って、私も脱サラしてボートレーサになれるかも?!」
ということで、ハマりつつあるボートレース、私なりに解説してみます。
Let’s BOAT RACE!(ところでBOAT RACEってなに?)
モーターボートで競い合うんでしょ?
そうです。そうなんですが、まずは簡単な概略から押さえていきましょう。
公の機関がギャンブルとして開催するプロフェッショナルスポーツの総称を「公営競技」と言います。その公営競技を代表する4つが、①競輪(自転車)②競馬(馬)③オートレース(バイク)④競艇(モーターボート)ですね。
そしてこの、④競艇=BOAT RACEです。色々な呼び方があったようですが、2010年から「BOAT RACE」の呼称が導入されています。
このボートレースは、国の法律(モーターボート競走法)に基づいて実施されている公営競技の一つであり、地方自治体が主催しているので、その売上はレースを開催する地方自治体の財源や、公益財団法人日本財団を通じて福祉及び公益事業、国際協力事業等に活用されています。
なるほど、とても公的なスポーツなんですね。
↓誤)これはボート競技。競漕とも呼ばれます。オールを使って脚力で進む船でレースをする全くの別競技。
↓正)こちらがBOAT RACE!
BOAT RACEはどこでやっているのか?
海の一角を区切った場(海水)や、湖や川の一角を区切った場(淡水)、専用プールのレース場など、全国には24場のボートレース場があります。
北から、桐生(群馬)、 戸田(埼玉)、江戸川(東京)、平和島(東京)、多摩川(東京)、浜名湖(静岡)、蒲郡(愛知)、常滑(愛知)、津(三重)、三国(福井)、びわこ(滋賀)、住之江(大阪)、尼崎(兵庫)、鳴門(徳島)、丸亀(香川)、児島(岡山)、宮島(広島)、徳山(山口)、下関(山口)、若松(福岡)、芦屋(福岡)、福岡(福岡)、唐津(佐賀)、大村(長崎)
なるほど、北にはないのですね。
BOAT RACEの基本的なルール
①6艇で競う
ボートレースは6艇のボートで着順を争う競技です。それぞれ決められた色の旗を付けたボートが1着を目指して勝負をくり広げます。ボートレーサーのユニフォームやボート、旗の色は、1が白、2が黒、3が赤、4が青、5が黄色、6が緑と決まっています。 6艇しかないので当たりやすいとか!
基本的に1日に12レース行われ、レーサーは1日に1~2レースに出走します。
②1レース=コース3周
スタートした各ボートは、コースを左回り(反時計回り)に3周(1周600m×3=1800m)します。コーナーでの争いもレースの見どころの一つ。
③独特のスタート方法
ボートレースのスタートは、陸上競技のようにクラウチング(よーいドン)方式ではなく、決められた時間内にスタートラインを通過するフライングスタート方式を採用しています。
なるほど。全然知らなかった。
ボートレーサーってどんな人?
ボートレーサーになるためにはまず、日本唯一のボートレーサー養成機関である「ボートレーサー養成所」に入所し、訓練を受けることが必要です。入所倍率は40倍ですが、未経験から1年でプロアスリートとしてデビューできる可能性がある夢のある職業なんですね。
(応募資格の中には、身長:175cm以下、体重:男子47~57kg以下、女子42~50kg以下などの条件あり。小柄な方が有利。)
1年間はボートの操縦やエンジン・プロペラ整備の技術、モーターボート競走法をはじめとする様々な知識、礼儀や節度など、全寮制の集中できる環境で徹底的に身につけ、試験に合格してボートレーサー養成所を修了すると、晴れてプロとしてデビューできます。
現在約1600人のボートレーサーがいて、その内1割の200人が女性。ボートレースは他の一般的なスポーツと違って、男性と女性が同じレースで戦います。また、ママレーサーとして活躍する女性もいて、女性が生涯をかけられる職業としても注目されているそうです。
そして、ボートレーサーの平均引退年齢は51歳。平均勤続年数は約30年で、下は10代から上は60代のレーサーまで活躍しています。生涯現役で、好きなことを長く続けられる世界ということも大きな魅力の一つ。
このPVもいい感じですね。
〜都会のスピードに疲れた時、想像してください。水辺のスタジアムを。今いる場所から少し足をのばせば、スピードにプライドをかけたレーサーたちに掛ける、非日常の世界を堪能できることを。Let’s BOAT RACE! ココロを解き放つ〜
ボートレース場のある場所を旅先にするのもいいかも
ということで、現在レーサーの応募年齢は30歳までということで、残念ながら私が脱サラしてボートレーサーを目指すという夢は打ち砕かれたものの、一度は水辺のスタジアムに赴いて、間近で観戦してみたい!という気持ちになりました。女性のレーサーがたくさん活躍しているという点でも、選手の皆さんを身近に感じられるような気がします。ちなみに、田中圭さんとロバートさんがCMで使った場所は浜名湖のレース場だったそうですが、これからの季節、旅のスケジュールにボートレース観戦を入れると楽しいかも!
それまでに、もう少し詳しくなっておきましょう。